賃金対策について

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働き方改革と私たちの賃金運動

後継者を育て、
生活できる賃金のために

東京都連2024年度新賃金の要求額

建設労働者の「標準賃金」として
1日あたりの賃金日額=29,000円(1日8時間 週40時間労働)
月収60万円、年収720万円、当面5000円以上(最低物価高騰に対応した5%)を求めています。
(諸経費・自己負担は別枠で要求)
* 建設業に従事する私たちにはボーナス・退職金がありません。また、外注化や請負的就労の深化で、賃金と諸経費の区別が不明確になり、多くの仲間が自己負担に苦しんでいます。その分を含めての要求です。

組合員への賃金実態調査

毎年、組合員への賃金アンケート調査を年1回実施しています。実施月は 3から5月で、毎年2月の賃金実態を調査しています。本年は、約11,000人からアンケート調査をしました。調査結果を組合 員全員へ報告し、私たちの賃金要求運動の討議資料としています。
今年(22年)の調査結果は、以下の通りです。調査結果の全職種の平均日額です。
常用賃金=17,929円 手間請負賃金=22,871円
一人親方賃金=21,848円

職人・一人親方の賃金推移 平均賃金

(2022年東京都連 賃金調査報告書より)

(2023年東京都連 賃金調査報告書より)

関東地協大手建設・
住宅企業交渉に参加

私たちの組合では、関東地区1都7県で関東地方協議会(関東地協連絡会)を構成しています。
関東地協では、毎年4月と10月に大手企業40社(ゼネコン28社、サブコン4社、住宅メーカー8社)と主に賃金・単価の引き上げを求めて、約,800名で交渉をしています。
本年4月の交渉で、79回目となりました。東京都連でも交渉に参加しています。
これまでの交渉によって、建設現場環境・設備の改善を はじめ、不払い問題・労災問題の元請責任での解決や重層下請構造での現場 賃金・単価の引き上げに大きな影響を与えてきました。

建設キャリアアップシステムについて

建設キャリアアップシステムでは、一人ひとりの技能者がまちがいなく本人であることを確認した上でシステムに登録し、IDが付与され、建設キャリアップカードが交付されることが最初のスタートになります。
建設キャリアップカードが本人を証明する機能を担うことになり、いつ、どの現場に、どの職種で、どの立場(職長など)で働いたのか、日々の就業実績を建設キャリアアップシステムに電子的に記録・蓄積することができます同時に、どのような資格を取得し、講習を受けたか、技能の研鑽の記録も蓄積されます。こうして蓄積された就業履歴や資格等の情報を元に、最終的にはそれぞれの技能者が技能と経験を適正に評価され、評価に応じた適正な処遇を受けられる、処遇が改善される、さらには人材育成に努め優秀な技能者をかかえる事業者の施工能力が見えるようにすることを目指します。